ここ数年、大晦日にはどっかに夕陽の写真を撮りに行くようになりました。初日の出をいろんなところから拝む方は大勢いらっしゃいますが、それと対極の位置にある（でもたった半日くらい前の）その年最後の日の入りはどうもイマイチ人気がないように感じます。一年の締めくくりとしてアリだと思うんですがねぇ…。というわけで、今年も行ってきました。
夕陽撮影スポットの選定
大晦日の数日前に「さて今年はどこに行くべか…」と地図とにらめっこ。ちなみにコレを始めたのはここ2年くらいの話で、過去2年はこんなところで撮りました：
2011年：霞ヶ浦
2012年：荒川からスカイツリーを臨む
今回はどっちかっていうと2011年のような感じで撮りたいな…と思ってたので、西側に海（もしくは湖）が広がるところはどっかないかいな、と探してみました。内房あたりも悪くないなと思ったけど、もうひとつ、前から一度行ってみたいと気になっていたスポットがあったので、今回はそっちに。
いざ、城ヶ島へ
神奈川県の三浦半島の最先端に、城ヶ島という島があります。そんなに大きくない島ですが、三浦半島の観光スポットのひとつとして認識されている場所です。三浦半島と城ヶ島を結ぶ橋があるので、往来は容易です。京急の三崎口駅からバスの便もあります。wikipediaに頼ってどんなところかご紹介するならば、こんな感じ。
風光明媚な三浦半島の情景を凝縮したような景観で知られる、鎌倉時代以来の景勝地である。漁業、軍事、交通、文学に深く関わってきた多面的な歴史を持っており、大正時代に北原白秋の『城ヶ島の雨』が評判を呼ぶと、ロマンの島として全国に名を知られるようになった。大正末期から終戦までは東京湾要塞の一部として砲台が存在したが、戦後に「城ヶ島公園」として開放された。現在は磯釣、磯遊びに適する行楽地として知られる他、三崎と共に海を囲み、遠洋漁業基地三崎漁港の一角を成す。 三崎との距離が約500mと近いため、歴史的にも三浦三崎の一部と言える存在である。かつては三崎仲崎岸壁より出ていた渡し舟が唯一の渡島手段であったが、1960年に城ヶ島大橋が開通すると三崎との一体化は一層進行した。
城ヶ島 – Wikipedia
ここの西端に行けば、周囲は開けた海だし、もしかしたら富士山も拝めるかも、なーんていう淡い期待。
というわけでクルマで城ヶ島へ。とはいえ自分の家から計算してみると、片道でざっと100キロ超えるので、なかなかの小旅行。14時くらいには家を出て、高速でひとっ走り。途中で大黒PAに寄って2013年のソフトクリーム食べ納めをしつつ、改造しまくってアレな感じのクルマを眺めて休憩しながら、2時間くらいで城ヶ島に着きました。
日没にはまだ時間があったので、しばし周辺を散策。商店街を抜けて少し歩くと、島の西岸に「城ヶ島灯台」があります、が…
ご覧のとおり、これがなかなかの寂れっぷりというかなんというか。灯台の手前に池はあれども、さっぱり手入れがされておらず、銅像もどこか寂しげ。とはいえ、灯台自体はバリバリの現役で、夜になるとちゃんと仕事します。
そんな城ヶ島灯台を抜けてさらに西へ進んで行くと、海が見えてきます。
ようやく2013年最後の夕陽を眺める
海辺は比較的ゴツゴツした岩場になっていて、ちょっと歩きにくいです。まだ明るいのでいいですが、日が落ちると真っ暗になるので足下がよく見えなくて、結構危ない。おまけに、海辺は風がひたすら強く吹いていて、かなり寒いです。万年風が吹き続けるためなのか、島の東部にある城ヶ島公園の松林はそのほとんどが傾いて生えているんだとか。そのくらい、風がビュービュー吹きまくってます。そんな岩場を進んで行って、撮影ポイントに陣取ります。
波に打たれ、風に吹かれながら釣りを楽しむおっちゃんもいました。釣れるのかなぁ…。
ボチボチ、日が落ちてきました。
2013年最後の日の入り。
横に目をやると、右端のほうに富士山の影がボンヤリと浮かび上がっています。
灯台も稼働中。
すっかり日が落ちて後ろを振り返ると、城ヶ崎灯台が煌々と光を放っていました。日が落ちる瞬間も好きなんだけど、日が落ちてからしばらく続く、ぼんやりと明るい時間帯も割と好きです。空が、紫ともオレンジとも言いがたい綺麗な色に光るので。
ボチボチ帰ろうか、と帰りしなにまだ開いていたおみやげ屋さんでハバノリを買い、ふと携帯に目をやると、まさかの電池切れ。あわててクルマに戻って再充電。まだまだ充電残ってたはずなのに、最近寒いところで使ってるとあっという間にバッテリーが減っていくのです。。。iPhone5背面のメタリックなボディが更に悪さしてるんじゃないのかなー、冷えという面では。なんかダイレクトに温度が伝わりそうだし。
おまけ
駐車場で見つけたネコさん。調べてみると、城ヶ島には野良猫が結構住んでるんだとか。今度はもう少し明るい時間から行ってネコ撮影してみてもいいなー、とか思ったのでした。
その他の写真はこちらから。